この事例の依頼主
20代 女性
相談前の状況
依頼者は20代の女性で、旦那に内緒で借り入れを繰り返した結果、返済が滞りはじめてしまったので、破産をしたいという相談で来所されました。借入の原因は、生活費を中々入れてくれない旦那に強く言うことができず、やむを得ず借入に頼らざるを得なかったということでした。
解決への流れ
結論としては、破産の申立をするのではなく、任意整理手続きを行うことになりました。任意整理とは、弁護士が各業者と交渉を行い、長期の分割、経過利息や将来利息をカットしてもらう手続きです。本件では相談者が破産をすると、旦那にバレてしまう事情がありました。そこで、相談者と家計の収支を一緒に見直しながら、任意整理後のおおよその返済額を照らし合わせたところ、なんとか返済が可能なことが判明しました。そうとき決まれば,すぐに業者に通知を発送、その後、和解は綺麗にまとまることになりました。
借金問題では手続きの選択が極めて大事です。本件では任意整理手続きを選択しましたが、任意整理は破産や再生と異なり、裁判所を経由しません。そのため最も早く手続きが終わるところにメリットがあります。また、裁判所を経由しないので官報に名前が載ることもなければ、資格制限もありません。ただ、当然ですが信用情報には載りますし、破産や再生と違い、元本そのものをゼロにしたり減らしたりする手続きではないので、そこには注意が必要ですね。