この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
夫婦喧嘩の後，突然妻が子供を連れて実家に帰ってしまい，音信不通になったため，夫である依頼者が子供との面会交流を求めて調停を申立てた。調停開始から１年半程度は依頼者が弁護士を付けずに調停を行っていたが一向に調停が前進しないため，当職に依頼された。
解決への流れ
当職が代理人として調停に参加してから，妻側が面会交流を拒むことが正当化できる事案ではないことを丁寧に主張した結果，まず裁判所内で第三者立ち合いのもとでの試行的な面会交流を行った。すると，面会交流実現に子供が積極的であることが判明し，妻側も子供の引き渡しを第三者を介して行うことで合意したため，継続的な面会交流を認める調停が成立した。
夫婦がうまくいかなくなり，別居を開始した場合，妻側が子供を連れて出て行ってしまい，その後夫婦の感情的なもつれから，妻側が子供と夫との面会交流を一切認めない場合も多いです。しかし，面会交流は子の福祉にとって非常に重要な事柄ですので，DV等の理由がない限り，子を監護する親にはこれを拒むことはできないのが原則です。ご本人で調停をされるのも一つの方法だとは思いますが，やはり専門家を入れて行った方がよりスムーズに面会交流の実現を図れる場合も多いと思いますので是非一度ご連絡ください。