犯罪・刑事事件の解決事例
#相続放棄 . #遺産分割

【遺産分割|所在不明の相続人】所在不明・連絡のとれない相続人がいる場合の相続手続

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田部井 大輔 弁護士が解決
所属事務所田部井法律事務所
所在地大阪府 堺市堺区

この事例の依頼主

年齢・性別 非公開

相談前の状況

母親が死去し、子どもである私たち兄弟3名が法定相続人。しかし、兄弟のうち三男は、両親と絶縁し、私たち他の兄弟にも居場所が分かりません。電話しても出てくれず連絡が取れない状態が続いていた。遺言書はなく、母の遺産である預金について、銀行からは、私たち兄弟全員のハンコがないと口座全額の解約出金には応じられない、と言われていおり、相続の手続を進められない。

解決への流れ

ご依頼を頂いてから、弁護士が戸籍謄本等を取り付け、三男さんの現在の戸籍に辿り着き、戸籍の附票を取り付けて、現在の住民票上の住所を確認し、そちらの住所に弁護士名でお手紙を送り、ご連絡を試みました。最終的に、折り返しのご連絡を頂くことができ、相続手続に関わりたくないから相続放棄をしたいと仰られたため、三男さんに他の弁護士をご紹介し、相続放棄の手続を行って頂きました。結果、銀行口座の解約出金は、残りのご兄弟のハンコのみでできるようになり、念のため、遺産分割協議書を作成した上で、解約出金されたお金を長男さん・次男さんで遺産分割しました。

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田部井 大輔 弁護士からのコメント

戸籍をたどっていけば、所在のわからない相続人の所在地を特定できます。この事件では、判明した三男さんの住所に、弁護士からお手紙を送り、①銀行での相続手続に協力が必要になること。②他の兄弟のご意向と共に、遺産を兄弟三等分で分けたいと考えていること。③遺産を受け取りたくない・相続手続に関わりたくない場合、相続放棄をして頂くという方法があること。④相続放棄の手続を取る場合、必要な費用や書類等についてはその他兄弟が協力するつもりであること。等を具体的にご説明しました。置かれている状態や、解決する選択肢を詳細にご説明したことにより、結果的には、遺産分割調停や審判によるよりも、はるかに早く解決に至ることができました。