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グローバルダイニング、時短命令違反の「計780万円の過料」が確定 最高裁が抗告棄却…「不本意ながら過料の支払いをする」
飲食チェーンのグローバルダイニング(東京・港区)が、2021年4月からの第三回緊急事態宣言中に東京都から受けた時短命令と酒類提供禁止命令に従わなかったとして、裁判所から計780万円の過料決定を受けたことにつき、抗告していたものの最高裁判所で棄却されていたことがわかった。
同社が11月16日、ホームページで明らかにした。特別抗告棄却の決定は2022年11月9日付。
過料決定の前提となる都の命令は、2021年5月18日からの命令(同社に対しては23店舗)と5月27日からの命令(同3店舗)。同社は命令に従わずに通常営業を続けたが、命令の対象となった26店舗すべてに対し、それぞれ特措法で定められた過料上限である30万円(計780万円)が科せられていた。
退職理由に「一身上の都合」はダメ? 弁護士が解説する「不利にならない退職届の書き方」
退職理由に「一身上の都合と書くのはNG」と言われたという投稿が最近、Xで注目を集めました。弁護士ドットコムにも、退職理由の書き方について、さまざまな質問が寄せられています。
例えば、「同僚からの嫌がらせで退職しますと書きたいです」「年収が減ったためと書きたかったが、会社に『一身上の都合』とされた」といった悩みです。
職場を退職する際、退職理由の書き方によって、働いていた人が不利益を被ることはあるのでしょうか。「正しい退職届」の書き方とは。高橋寛弁護士に聞きました。
女子大で「トランスジェンダー学生」受け入れ広がる 「憲法の理念に合致する」
全国の女子大で、トランスジェンダーの学生を受け入れる動きが広がっている。
宮城学院女子大(仙台市)は9月10日、2021年度から、戸籍上は男性であっても、性自認(自分で認識している性別)が女性であるトランスジェンダーの学生を受け入れると発表した。
NHKによると、宮城学院女子大は、とくに医師の診断書などは必要とせず、「本人が自分は女性である、女性として生きたいという認識があればよい」と説明しているという。
お茶の水女子大(東京・文京区)や奈良女子大(奈良市)は、2020年度から受け入れるとしている。女子大でも受け入れの検討がすすめられているが、宮城学院女子大は私大では初めてのことになるという。
今回のような動きの広がりについてどう考えるか。憲法にくわしい作花知志弁護士に聞いた。
奈良県でGoToイート発売 「このタイミングで?」農水省が「しかるべき判断」求める
新型コロナウイルスが関西地方で感染拡大する中、奈良県が4月26日、飲食店の需要喚起キャンペーン「GoToイート」のプレミアム付き食事券を追加発売し、批判が集まっている。
「GoToイート」は国と都道府県が行う事業で、事務局のある農水省は弁護士ドットコムニュースの取材に対し、「奈良県に対して4月27日、食事券の販売についてこのタイミングでよいのか確認をした」と話している。
農水省によると、「GoToイート」について、その都道府県が、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が定めた4段階のステージのうち、感染拡大が深刻な「ステージ3」「ステージ4」に至っていないことを実施の基準にしているという。
しかし、奈良市は4月26日現在「ステージ3」に達しており、NHKの報道などによると、奈良県内で各指標が「ステージ4」に達している自治体が多いことが指摘されている。
スーパーで無料の牛脂とわさびを大量ゲットする迷惑客「肉も魚も買わないけど…」 そんなのアリ?
これも「生活の知恵」なのだろうか──。スーパーマーケットに置いてある無料の「わさび」や「牛脂」を刺身や肉を買わずに持ち帰っていいかという相談が弁護士ドットコムに寄せられた。
相談者にはすでに持ち帰り“実績”があり、値札がなく代金を請求されたことはなく、とがめられたことはないようだ。わさびはマヨネーズに混ぜたり、アボカドにつけて食べるために欲しいのだという。牛脂は油の代用だとみられる。
スーパーでは、わさびや牛脂のほか、小袋に入った醤油や塩コショウを利用客の持ち帰り用に無料で提供していることがある。タダとはいえ、本来の用途とは無関係に持ち帰って問題ないだろうか。大和幸四郎弁護士に聞いた。
創価学会 vs 長井秀和氏の名誉毀損訴訟 口頭弁論で語られたこと
「間違いない」の決めセリフで知られるお笑い芸人で西東京市議の長井秀和氏と、創価学会との間で民事裁判が起きている。元学会員でもある長井氏の選挙演説で名誉を傷つけられたとして、学会側が約1100万円の損害賠償を求めて提訴。7月26日に東京地裁であった第1回口頭弁論では、双方が意見陳述した。
解雇された料理長がレストランのツイッターアカウントで「復讐」!問題ないの?
クリスマス前にレストランを解雇された料理長が、店のツイッター公式アカウントを使って、「復讐」するという騒動が英国で起きた。CNNなどによれば、きっかけはレストラン「プラウ」の料理長ナイトさんが、クリスマス休暇を願い出たところ、解雇されてしまったことだという。
怒ったナイトさんは、店のツイッター公式アカウントにログインし、次のような内容を続けて投稿した。「ついさきほど、料理長をクビにしたことをお知らせいたします」「クリスマスの1週間前ですが!」「残念なことに彼は、『家族との約束があるので、この週末とクリスマスに休暇を取りたい』と要求してきました。私たちは、それで彼をクビにすることにしたのです」「彼には7カ月半の娘がいますが、それが何か?」
店のアカウントを使って、わざと挑発的なツイートをしたというわけだ。これらの投稿は何千回もリツイートされるほど波紋を呼んだ。アカウントは10月にナイトさんが店のために開設したが、店側は彼を解雇した際、アクセスできないようにしていなかったという。
オーナーは、店が混む日に休まれては困るという事情があり、事前にナイトさんにも伝えていたと話しているということだが……。もし日本で同様の「復讐」が行われたとしたら、法的にはどんな問題があるのだろうか。清水陽平弁護士に聞いた。
マイナポイント1兆8000億円、何のための大盤振る舞いか 第1弾の7倍、国に狙いを聞く
マイナンバーカードの普及策として、カードの取得者に買い物に使えるポイントなど最大2万円分を付与する「マイナポイント事業第2弾」が始まって10日あまり。第1弾は最大5000円分のポイント付与だったが、今回は最大2万円分と大きなインセンティブを与えている。
予算規模は約1兆8000億円で、第1弾(約2500億円)の約7倍に上る。「ばらまき」とも見える、なりふり構わぬやり方をしてまで普及させたい背景は何か。総務省に聞いた。(ライター・田中瑠衣子)
医学部「入試差別」根絶を 現役医大生、国に1万5000人分の署名提出
東京医科大など複数大学の医学部入試で、女子や多浪の受験生を不利に扱う不正な得点操作があった問題で、危機感を抱く現役医大生グループ(約20人で構成)が「入試差別をなくそう!」と呼びかけ、ネットで署名活動をしている。
2週間ほどで集まった署名は約1万5000人分。メンバーは12月18日、文部科学省に署名を提出。その後に文科省内で会見し、「私たちは力のない学生だが、たとえ小さい声でもおかしいと声をあげなければ永遠に解決しない」と述べ、性別や属性による差別の根絶を求めた。
バス会社の公式キャラ名称募集で賛否「くねくねポーズやめさせて」 三重交通「キャンペーンに変更はありません」
三重県を中心にバス事業を手がける「三重交通」(津市)が、グループ創立80周年記念事業として、男女の運転士の公式キャラクターを作り、名前を募集したところ、その描き方をめぐり賛否の意見が寄せられることになった。
女性キャラクターを性的に描いているといった批判が際立つ一方で、これに対して「三重交通は気にするな」と擁護の意見もある。こうした賛否の声をどのように受け止めているのか。三重交通に聞いた。
三重交通による公式キャラクターの制作は初めて。運転士の制服を着た若い男女のキャラクターについて、1月26日から2月29日までそれぞれの名前を募集している。採用された場合、5万円が支払われる。
ところが、女性キャラにだけ、くねくねしたポーズをとらせ、ボディーラインを強調した制服を着用させているなどとして、「性的な描き方である」と批判する声があがった。
「女性運転士も、もっとプロらしくキリリとカッコよく描いてほしい」
「男女キャラのポーズを入れ替えても不自然がなければ公共機関のキャラとして成り立つと思う」
こうした企業や公共団体などが女性のイラストを採用した企画では、過去にも何度となく物議になっている。
しかし、上記のような批判だけでなく、女性キャラクターの肌の露出も抑えられていることなどから「三重交通さんは、パニックにならずクレームを無視し続けてください」など、"応援"する立場からの意見もあり、双方がぶつかり合う状況だ。
このような賛否が出ていることについて、どう受け止めているのだろうか。三重交通は2月2日、弁護士ドットコムニュースの取材に「様々なご意見をいただいていることは承知しております」としつつ、詳しいコメントは差し控えた。
今回のキャンペーンに変更はないという。1月27日から、すでに男女のイラストを使用したラッピングバスが一部で運行を始めている。
なお、かつて同じように「性的だ」として大きな批判を浴びた元公認「三重県伊勢志摩海女萌えキャラクター」の「碧志摩メグ」もXアカウントで応援の姿勢を示している。