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ノンスタ井上さん不起訴…被害者の「許してあげて」の願いも影響したのか?
車を運転中にタクシーと衝突し、運転手にケガを負わせたうえで走り去ったとして、道交法違反などの疑いで書類送検されたお笑いコンビ「NON STYLE」の井上裕介さんが3月6日、不起訴となった。井上さんは3月7日夜、記者会見を開き、「被害者の方に、改めておわびしたいと思います」と謝罪した。
報道によると、井上さんは2016年12月、東京都世田谷区の路上で、タクシーを追い越した際にぶつかって、40代の男性運転手にケガを負わせて、そのまま走り去ったとされる。井上さんは2月1日、道交法違反(ひき逃げ)と自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)などの疑いで書類送検されていた。
被害者の運転手が「許してあげてほしい」と強く言っていることが、井上さんが不起訴処分(起訴猶予)となった背景にあるという。今回のように、被害者が「許す」とした場合、どんな影響があるのだろうか。岩井羊一弁護士に聞いた。
「俺、インフルエンザ」大迷惑な出社で同僚が感染、旅行計画もパーに「慰謝料請求したい」
12月の冬突入以降、インフルエンザ患者数が大幅に増加しています。
厚生労働省の発表によると、12月23〜29日の一週間で報告された全国の患者数は、1医療機関あたり「64.39人」でした。報道などによると、この患者数は現在の方法で統計を取り始めた1999年以降最多ということです。
勤務先や学校などで感染が広がる懸念もあります。弁護士ドットコムにも、インフルエンザに感染していることがわかっている同僚が出社したためうつされたという相談が寄せられています。
この相談者は、海外旅行の予定を入れていたそうですが、インフルエンザに感染したため、行けなくなってしまいました。同僚に対して「慰謝料を請求したい」と怒りが収まらない様子でした。
同僚がなぜ出社を強行したのかは不明ですが、インフルエンザに感染していることがわかっていて出社したことでうつされた場合、慰謝料の請求などは認められるのでしょうか。西口竜司弁護士に聞きました。
ペヤング「虫混入騒動」から6カ月ぶりの販売再開 「死ぬほど嬉しすぎて衝動買い」
商品に虫が混入していたとして、昨年12月から販売が停止されていたカップ焼きそば「ペヤング」(まるか食品)が6月8日、関東地方のスーパーやコンビニで販売を再開した。一部の店舗では、前日の7日夜から「フライング」で販売されており、店頭に並ぶ「ペヤング」の画像が多数あがっていた。
6カ月ぶりの販売再開とあって、ネット上には「コンビニでペヤング見つけて死ぬほど嬉しすぎて衝動買いした」など喜びの声があがっている。また、さっそく食べた人は「やっぱペヤングうまい」「久しぶりで懐かしい味」といった感想をツイッターに投稿している。
ペヤングをめぐっては、昨年12月に虫混入騒動が起きた。ゴキブリと見られる異物が商品に混入している画像が、ツイッターに投稿されたのがきっかけだ。まるか食品は調査をおこなったうえで、「製造ラインでの混入は否定できない」として、ペヤングの製造と販売を休止していた。
まるか食品は、異物混入対策として、虫やネズミの侵入経路となるような工場内の壁や床の隙間を塞いだ。さらに、製造ラインにセンサーカメラを設置し、異物の混入があれば、すぐに排除できるようにした。ほかにも、工場の出入口にエアシャワーなどを取り付けるなどした。
はたして、このように徹底した対策は功を奏するのか。ネットでは、一部で「ゴキブリが入ってないかビクビク」「虫大嫌いなんよ。安全って分かってても無理やん。好きやったのに」といった声もあがっていた。
日本郵便「非正規の待遇上げ&正規の待遇下げ」提案、「同一労働同一賃金」の労使交渉はどうあるべきか
同じ会社で働く正規雇用(正社員)と非正規雇用労働者の不合理な待遇差の解消を目指す「同一労働同一賃金」。安倍政権が推進したことで、広く認知されてきたが、波紋を広げるケースも出ている。
今年1月、日本郵政グループが、正規雇用の有給の夏期冬期休暇を減らす内容を含む見直しを労組に提案していると朝日新聞が報じた。日本郵政グループ労働組合(JP労組)は弁護士ドットコムニュースの取材に対し「労働条件の不利益変更にあたるため、労組として反対し継続協議している」と回答した。
非正規と正規の待遇格差を縮めるために、正規の待遇を下げようとしている事例で、今後こうしたケースが増える可能性がある。使用者側の弁護士として、「日本版同一労働同一賃金の理論と企業対応のすべて」(労働開発研究会)の編著を担当した荒川正嗣弁護士に労使間の交渉のあり方や制度の問題点を聞いた。(ライター・田中瑠衣子)

20年前に借りた本を「返せ」と言われた・・・「もう時効だよね」と拒否できる?
「20年ほど前に借りた本の返却を請求されましたが、返還義務はありますか?」。そんな内容の質問がネットの相談サイトに投稿されていた。本の借主としては、「いまさら返せと言われても困る」という気分なのだろう。
法律には「時効」という制度があって、お金を貸した人が何もしないで放っておくと、時間の経過によって、「お金を返してほしい」と請求する権利が消滅してしまうとされている。本を借りた場合も、時効のおかげで、借主は返さなくてよくなるのだろうか。石井龍一弁護士に聞いた。
入管法改正案に警鐘「技能実習をやめブローカー規制を」 時給300円の劣悪環境も
外国人労働者の受け入れ拡大に向けた入管法改正案は衆院で可決し、参院に送られたばかり。こうしたなか、外国人技能実習生の問題に取り組んでいる指宿昭一弁護士らは11月28日、日本外国特派員協会(東京都千代田区)で記者会見を開き、「新たな外国人労働者受け入れ制度は、技能実習制度の廃止を前提につくるべき」と強く訴えた。
あおり運転デマ拡散、元市議に賠償命令 被害女性の代理人「同じような事案の抑止力に」
茨城県守谷市の高速道路で起きたあおり運転事件で、事件と無関係なのに「同乗の女」というデマを流され、名誉を傷つけられたとして、東京都の女性が元愛知県豊田市議の原田隆司氏に慰謝料など110万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(田中寛明裁判長)は8月17日、原田氏に33万円の支払いを命じた。
判決後、女性の代理人をつとめる小沢一仁弁護士が都内で会見を開き、「コメントを付記して投稿しただけでも、今回のように数十万円の慰謝料が認められる。広く報道されたこともあり、同種事案への抑止力があるのではないか」と話した。
巨額追徴課税のじゃい、不服申し立て「ハズレ馬券が経費じゃないの、おかしい」
6400万円の馬券を当てた競馬ファンで、お笑いトリオ「インスタントジョンソン」のメンバー・じゃいさん(50歳)が、競馬の払い戻しに巨額追徴課税を受けたことをめぐり、国税不服審判所に不服申し立てを行った。
じゃいさん側は6月17日、都内で記者会見を開き、ハズレ馬券を経費(雑所得)として認めない税制は不当だと主張した。
じゃいさんは「元々おかしさを感じていたし、税務署の職員でさえ『制度は正しい』と言わなかった。二度と僕のような人が出ないようにしてほしい」とルールのおかしさを疑問視する。申し立ては6月10日付。
独身税、ポテチ税、渋滞税・・・世界の「ユニーク税」どんな効果があったのか?
文化が違えば、法制度や税制も違う。世界には、日本人が驚くような税や、日本で徴税されたら、かなりの人が困りそうな税もある。
過去にブルガリアで導入されたのは「独身税」だ。独身者の収入の5〜10%に課税された。ポテトチップス好きを困らせるのは、ハンガリーの「ポテトチップス税」。イギリスでは「渋滞税」なるものもある。
こうした変わった税は、どういう背景で導入されたのだろうか。どんな効果があったのか。近藤学税理士に聞いた。
「求人サイトにも責任」 なりすまし応募で「大量の電話・メール」、業務妨害された弁護士5人が運営会社提訴
求人サイト「バイトル」で、何者かが嫌がらせの「なりすまし応募」をしたことで、大量の電話がかかってきたり、メールを送られたりして、業務を妨害されたとして、弁護士5人が4月26日、バイトルの運営会社を相手取り、計500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
原告によると、こうした嫌がらせは、共同親権の問題を訴える弁護士のほか、女性支援団体の代理人をつとめる弁護士らが狙われたと考えられるという。
対策を取らなければ同様の被害が拡大するおそれがあるとして、「一番悪いのは嫌がらせをする第三者だが、企業にも責任はないのか」という考えから、求人情報を掲載したバイトル側を訴えたという。
運営会社のディップ(東京都港区)は同日、弁護士ドットコムニュースの取材に「本日、弁護士らが、司法記者クラブにおいて記者会見をし、当社に対して民事訴訟を提起したことを明らかにしたことは、当社も認識しております。今後、当社は、訴状の送達を受け次第、内容を精査の上、適切に対応してまいります」と回答した。